受験前の子どもにどんな言葉を?
よくあるのは、次のような感じです。
・大丈夫だよ。今までがんばったんだから。
・実力があるんだからきっと受かるよ。
・全力を尽くせばいいんだよ。結果は天に任せよう。
こういう言葉は、
子どもの中に入っていかないことが多いです。
なぜなら、
このとき子どもが欲しいのは励ましではないからです。
このとき子どもが欲しいのは、共感なのです。
つまり、
自分がどれくらい大変な思いでいるか、
どれくらいつらい気持ちでいるか、
それをわかってもらいたいのです。
ですから、
励ましやアドバイスの前に、
子どもの話を共感的に聞いてあげることが大切です。
「落ち着かない。私、自信がない。落ちるかも」
と言ってきたら
「落ち着かないね。受験ってイヤだね。早く終わってほしいよね」
と共感してあげましょう。
すると、子どもはもっと愚痴をこぼせます。
そうしたら、それにも共感してあげてください。
親がたっぷり共感しながら
子どもの話を聞いてあげれば、
不安な気持ちをたっぷり吐き出すことができます。
すると、子どもは
「親は私の気持ちをわかってくれる。」
「自分がどれくらい大変な思いでいるかわかってくれる」
と感じることができます。
これによって、
子どもの不安な心が安らぎます。
励ましやアドバイスをするとしたら、
たっぷり共感してからにしましょう。
そうすれば、励ましやアドバイスも
子どもの中に入っていくようになります。
共感がないまま、
いきなり励ましやアドバイスをしてしまうと、
子どもは、
「親は私の気持ちをわかってくれない。」
「自分がどれくらい大変な思いでいるかわかってくれない」
と感じてしまいます。
場合によっては、
「言ってもムダだ」
「下手なこと言えばお説教される。言うだけ損だ」
と感じてしまいます。
なぜなら、
共感がないままの励ましやアドバイスは、
子どもにとってお説教にしか聞こえないからです。
何事にもまずは共感です。
そうすれば、
子どもは親を信頼するようになります。