実力テストだと結果を出しにくい理由
早いもので、9月になりました。
これから実力テストや模試の結果が返ってきますが…
・「夏の成果がキッチリ出せる人」と
・「成績が低迷したままの人」に
分かれます。この理由は…?
もちろん、成果がキッチリ出せたなら
ほっと一安心という事で大丈夫なんですが、
・夏にしっかり勉強したはずなのに、
成績が低迷したままの人
ももちろんいます。
結果が出ない原因は色々ありますが、
今日はその中でよくあるパターンについて
取り上げたいと思います。
そしてその際の、親の反応についても
お伝えしていきたいと思います。
かなり重要な話です。
———————–
結果が出ない原因:
———————–
結果が出せない原因として
よくあるのが、
「勉強が一定量に達しなかった」
というパターンです。
例えばお子さんが中3で、
英語が苦手だとしましょう。
そして夏休み中に、
・中1英語
・中2英語
・中3英語
を順番に復習していこうと決めましたが、
実際は中2英語までしか
復習出来なかったとします。
でも、予定の「2/3」は復習できましたから、
それなりに点数に反映される気がしますよね?
しかし実際は、それほど反映されません。
なぜなら実力テストは、
・中1英語
・中2英語
・中3英語
の“全て”が身についている前提で
出題されますので、
全てが身についていない状態では
解けない問題の方が多いんです。
つまりですね、
・「2/3」の復習を完了させたからといって、
「2/3」の問題が解けるわけではないんですね。
中1英語、中2英語、中3英語の
全範囲を復習して初めて、
実力テストの問題に太刀打ち出来るわけです。
ですから、
「2/3復習したのに、点数が思ったより上がらない」
というのは、ある意味で当然の出来事なんですね。
そしてここで問題になってくるのが、
この「当然の出来事」を「当然」と
受け入れることが出来ない親の反応です。
子供が悪い点数を取ってきたら、
「なんでこんな悪い点数取ってくるの!」
「夏休みにあれだけ頑張って、この結果なの?」
などと子供を否定するような言葉を
かけてしまうんですね。
これでは、お子さんは辛いと思います。
なぜって、お子さんは「中1英語」と「中2英語」は
しっかりと勉強して、頑張ったわけです。
そしてその方向性自体も、合っているわけです。
「中1英語」と「中2英語」を復習して、
「中3英語」まで復習が間に合わなかったから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
点数が取れなかったわけです。
子供が勉強しなかったから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
点数が取れなかったわけではないですよね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ですからまずは、
・「夏休みに勉強を頑張った」
という事実を認めてあげるべきです
これをやらないと、子供にとっては、
『頑張ったのに
点数が取れなかったという辛さ』
に加えて、
『自分の頑張りが親に
全く認められなかったという辛さ』
まで感じる事になってしまいます。
「辛さ×辛さ」のWパンチです。
これはかなり、精神的ダメージが大きいので、
勉強がイヤになってしまいます。
せめて親が「子供の頑張り」を認めてあげれば、
「お母さんは、ぼくの頑張りを分かってくれた」
と安心できて、次の勉強へ進むことが出来ます。
夏休みには間に合わなかった中3英語の復習を
9月中に完了させれば、受験には間に合うわけです。
親の反応1つで、
今後のお子さんの勉強意欲も変わってきます。
今回の話を参考にしながら、
お子さんとの関わり方を考えてみてください。
追伸:
今日のメルマガでは英語を例に挙げましたが、
ハイスタ夏期講習では、英語はほとんど触れていません。
期末が終わったあと、12月まで英語漬けでいきます。
夏期講習では数学メインで勉強しましたが…
英語ほどではないまでも、数学でも同様の事が言えます。
一定の学習量に達しなければ
やはり数学の点数は低いままだと思いますが、
コツコツ続けていくことで、どこかで爆発します。
「今の点数が低い」という事実のみを見て
お子さんを責めるのではなく、
お子さんが実際に「何に取り組めたのか」
という事実にも目を向けてくださいね。
そこから「今後、何に取り組むべきか」
という次の課題が見えてきます。
・次の課題を明確にして
・それを1つずつキッチリこなしていく
というスタンスで取り組んでいきます。
成績アップの方法は、
それしかありません。
何でもそうですが、
上達するまでには時間がかかります。
その時間を一番長く感じんるのは本人です。
周りの大人が、本人が長く感じている時間を
紛らわせて、その気を引き出すか。。。
子供の成績アップで大切なのは、
親の根気と子のその気です。